いざ転職してみたら、思ってたより給料も休みも少ないよ〜!
って経験をした看護師を何人も知ってます。
施設看護師の平均年収は500万円前後。夜勤や休日などの条件がコスパに影響します。
求人票の給料や手当・休日に関する情報はざっくりとした内容です。
大事なことなのに、理解があいまいなままに転職する看護師が多いです。
しっかり理解したいけど、それってすごく労力がかかりそう。
私はしっかり理解することで、コスパがいい転職ができました!
転職で失敗しないために、この記事を書きました!
ぜひお役立て下さいね。
- 施設看護師の給料や休日数の傾向
- 給与や休日の仕組みと注意点を知る→失敗しない職場選び
- 転職サイトの活用でストレスフリーで正確な情報収集ができる
\ 転職サポートブックがもらえる /
/ 寄り添ったヒアリングで求人紹介 \
【施設看護師の給料・手当】実際の金額は?
介護施設の給料は、病院よりやや低めです。
ただし職場によってかなり差があります。
特養・老健・老人ホームなど、「どのカテゴリーか」より、『その職場がどうか』をしっかり確認しましょう。
カテゴリーごとのざっくりとした傾向はありますが、やはり夜勤やオンコールの有無が影響しているからです。
施設カテゴリーごとの平均給料一覧
介護施設看護師の収入(常勤) | 平均年収 | 平均月収 |
---|---|---|
特別養護老人ホーム | 5,071,824円 | 422,652円 |
介護老人保健施設 | 5,387,544円 | 448,962円 |
有料老人ホーム | 5,135,664円 | 427,972円 |
グループホーム | 4,771,332円 | 397,611円 |
デイサービス | 4,251,828円 | 354,319円 |
※看護師全体 (病院・施設など、平均年齢41歳・非常勤含む) | 4,986,200円 | 344,000円 |
施設看護師の給料は、夜勤の有無で左右されます。
正社員であっても、施設によって夜勤の有無はバラつきがあります。
よって、看護師がほぼ必ず夜勤をする施設(主に老健)の給料が高くなっています。
ただし、夜勤の有無はカテゴリーではっきりと分かれていません。
この一覧は大まかな傾向に過ぎません。
ほんとに施設ごとに給料はバラバラです。
「給料高めがいいから老健にしょう!」と決めない方がいいですよ。
実際に有料老人ホームで働く私はこの一覧より給料が高いです。
参照:厚生労働省 令和2年度介護事業経営実態調査結果
出典:厚生労働省令和3年度賃金構造基本統計調査
代表的な介護施設の役割と特徴
職探しをする際に、各施設の概要を把握しておくといいです。
ある程度の知識がある状態だと面接がスムーズに進みます。
好条件の施設で内定を貰えるよう、知識を入れておきましょう。
特養(特別養護老人ホーム)の給料や夜勤、オンコール、手当
特養では、正社員でも夜勤がない施設が多いです。
※例外あり。私の知人は特養で夜勤してます。
夜勤の看護師がいないことの対策として、オンコール制度を取っています。
オンコール制度の内容は施設によってまちまち。
「その施設がどうか」をしっかり確認しましょう。
夜間の救急搬送は、介護士さんが付き添う施設が多いようです。
特養の看護師は夜勤がないことが多く、日勤メインで働きたい方に向いてます。
少し給料は低めになりますが、コスパ的には悪くないですね。
オンコール制度で確認すべきこと
- 月に何回オンコール当番があるか
- 1回当たりの手当は(基本給に含まれていることもある)
- 夜間の救急搬送の場合、看護師が出勤するか
- 夜間に出勤する場合、追加手当があるか
手当などの傾向
- 1回のオンコール当番で1000円〜1500円支給される
- 実際に対応した場合は追加の手当て1000円〜2000円が支給される
- オンコール当番の頻度は月5〜10回という施設が多い
- 当番の頻度は、看護師の人数、または正社員の人数で左右される
老健(介護老人保健施設)の給料や夜勤、手当
老健ではほとんどの施設で看護師の夜勤があります。夜勤看護師は1名。
介護施設の中では病院に近い位置づけ(※在宅復帰を目標としている)です。
看護師の夜間配置義務はありませんが、基本的に正社員看護師は夜勤をします。
老健の平均的な夜勤手当は1回あたり約9,800円。施設によって7,500〜12,500円と幅があります。
老健の特徴としては、『介護士さんとともに身体介助を行なう施設が多い』こと。
夜勤の有無や地域性だけでなく、業務内容でも給料が影響されるようです。
「病院のような多重業務はムリだけど、夜勤してしっかり手当をもらいたい」という方には向いています。
参照:日本看護協会「特別養護老人ホーム・介護老人保健施設における看護職員実態調査」
私が内定をもらった老健は年収540万円(夜勤手当:月4回+住宅手当込み)でした。
実際に勤務することはなかったですが、転職サイトの担当者さんに給与交渉をして貰った結果です。
老人ホーム(介護付き有料老人ホーム)(またはサ高住)の給料や夜勤、手当
老人ホーム(またはサ高住)では夜勤の有無だけでなく、運営方針やサービス内容で給料が大きく変わります。
大型施設であれば、看護師は2名で夜勤を担います。
介護付き有料老人ホーム(またはサ高住)は一般企業が運営していることが多く、介護保険以外の独自のサービスがあるからです。
私の職場も看護師2名で夜勤してます。
「看護師1人夜勤は不安」という方は、大型施設がおすすめです。
私達も各ユニットに2名で夜勤です。
大手法人系列が運営している場合、住宅補助手当や勤続年数に応じた休暇など、福利厚生の充実が期待できます。
医療福祉法人が運営している施設と違い、入居者さん・利用者さんは『お客様』という位置づけです。
医療介護+お客様へのサービス→業務負担がやや重く、他施設より給料が
高い傾向です。
私の職場もこちらに該当します。
老人ホーム(またはサ高住)で確認すべき条件
- 夜勤の有無
- オンコール制度の場合は手当て、ひと月の当番の回数
- 夜勤を何名の看護師で担うか
- その施設ならでのは業務内容に応じた給料か
- 経営母体と福利厚生
グループホームの給料や夜勤、手当
グループホームには看護師の常駐や夜勤の義務づけはありません。
看護師が常駐するグループホームの場合、夜勤の有無は事業所によります。
利用者数は最大18名程度とされており、状況把握がしやすく、ゆったりと働けます。
他の施設よりかなり給料が低い傾向にはありますが、対象の人数が少ないこと、日勤だけの事業所が多いことが影響しています。
知り合いの看護師・介護士さんからの情報では、どの職種もかなりゆったり働ける状況のようです。
看護師の常駐がない施設では、外部サービスを使って医療処置を行なっています。
基本的には医療的依存度が低い利用者さんが多いですが、近年は看取りに力を入れている事業所もあります。
ブログ管理人の給料
私の年収は約550万円(夜勤月6回、賞与2回、住宅手当含む)です。
※施設看護師の夜勤は月4〜6回のところが多いようです。
正直、病院時代よりは下がってます。でも今の方がコスパが良いです。
今の方がコスパがいい理由
- 病院のように緊急性を有する業務が少ない
- 生活の質を保つためのケアが中心。治療を推し進めない
- 採血、点滴、外科的処置の介助など、緊張感を伴う作業が少ない
- 業務全体が病院よりゆっくり行える
- 体力を消耗する業務が少ない
つまり、しっかり情報収集して転職すれば、コスパの良い仕事に就けます。
病院時代のように「ヘトヘトなのに給料これだけ?」となりません!
【施設看護師の給料・手当】仕組みと注意点は?
転職の際、給与の仕組みと注意点を理解するのはとっても大切です。
「面接時の話だともっと収入が高いと思ってたのに」となるのを避けるためです。
それぞれの職場で給料規定はまちまちです。大学病院や公立病院で働いていた人は特に注意して下さいね。
大きな病院のように福利厚生が充実している施設はまずありません。
しかし業務負担は病院よりも軽く、複雑で厳しいルールもないです。
収入や福利厚生が下がっても、コスパはむしろアップすることがほとんどです。
給与の仕組みと注意点を理解し、より良い転職につなげましょう。
基本給
求人票に書いてある月収〇〇万円、とっても大事です。
でも最も注目すべきなのは基本給です。
賞与や退職金、夜勤ができない場合などにも基本給が大きく影響するからです。
基本給が低くても、夜勤や残業をたくさんするなどで収入アップは可能です。
しかし賞与・退職金は通常、基本給のみが反映されます。
下図のAとB。
同じ「月収30万円」でも年収に大きな差がありますね!
求人票の情報だけでは詳細はわかりにくい。
でも大事なことだからしっかり確認して下さいね。
私が長年勤めた公立病院ではBに近い給与形態でした。
いま勤務している施設はAとBの中間のような形態です。
資格手当
ほとんどの施設で、看護師の給料は『基本給+看護師資格手当』が月収のベースです。
ただし資格手当は賞与・退職金の算定に関連しません。
すなわち、『基本給高め+資格手当低め』の組み合わせが好ましい。
『基本給低め+資格手当かなり高め』はボーナスが低くなりがちです。
※公立病院などでは、職種ごとに給与体系が分かれています。
基本給の中に『看護師資格手当』が含まれているイメージです。上の図Aのような感じです。
夜勤手当
施設の夜勤手当は2交代制で1万円前後が多いです。
ただし勤務時間の長さや業務内容でかなり差があります。
求人票では『手取り月収30万円』と大雑把な記載を見かけます。
大雑把な記載だと、夜勤の回数や夜勤手当の金額も不明です。
必ず内訳を確認して下さい。
※上の図でもAとBでは夜勤手当に差があります。
あなたがどのくらい夜勤をするのか、どのくらい年収に影響するのか、しっかり確認して下さい。
休日出勤手当(年末年始手当も)
日曜・祝日を『休日出勤』とみなして手当がつく施設もあります。
多くの施設で年末年始に手当がつきます。
大晦日と元旦は金額アップの傾向があります。
公立系病院勤務からするとびっくりですよね。そんな手当は存在しませんでした!
住宅手当
大手法人系列や広く展開している医療福祉法人では、住宅手当が支給される施設もあります。
ただし『住宅手当3万円まで支給』と記載があっても、必ず支給されると思い込まないように注意すべきです。
様々なパターンがあります。確認して下さいね。
住宅手当のパターン(例)
- 賃貸住宅に住み、世帯主であれば月3万円まで支給
- 上記の条件を満たし、かつ40歳以下
- 上記全ての項目を満たし、支給は10年を上限とする
- 持ち家補助は勤続3年以上から支給
住宅補助がある施設は限られてるかも。
福利厚生は職場選びの大事な条件です!
賞与
施設の賞与は運営母体でかなり左右されます。
医療法人、福祉法人だと基本給×3.0(年間)という施設が多いようです。
大手法人系列だと基本給×4.5(年間)という施設も。
ボーナスの支給額には基本給が大きく影響します。
資格手当・夜勤手当はもちろん大事ですが、基本給が高いと賞与・年収が安定しやすいです。
※上の図でも、基本給と賞与の係数(×3や×表記されるもの)で賞与・年収に大きな差がついています。
通勤手当
通勤手当の上限を設けている施設もあるので、自宅から遠い職場を選んだ場合は特に注意して下さい。
自家用車や単車などで通勤する場合の手当もしっかり確認しましょう。
ガソリン代をほぼカバーできないこともあり得ますよ〜!
退職金
施設の退職金について、客観的なデータを見つけられませんでした。
求人票には『退職金制度あり』とだけ記載されていることが多いです。
退職金制度がない施設もあります。
確認しましょうね!
※労基法では退職金の義務付けはありません。
参考に、私が看護師仲間からもらった情報を記載します。
施設での退職金制度のパターン
・勤続10年なら〇〇万円と固定
・退職時の基本給×勤続年数
・自己都合で退職する場合と定年退職の場合、もしくは解雇の場合で金額が違う
大学病院や公立病院などの大きい病院から転職する場合は、退職金の仕組みは全く違うので特に注意して下さい。
施設ごとに独自のルールがあると思っておいた方がいいです。
参考:大きい病院の退職金の算定
退職金=退職時の基本給×勤続に年数に応じた係数×退職理由に応じた係数
というような、不複雑なルールが詳細まで定められています。
ブログ管理人の給与の仕組み
給与 | 内訳 |
---|---|
月収 | 基本給+看護師資格手当+夜勤手当+住宅手当 |
賞与 | 基本給×4.5(年間)+調整金(人事評価) |
交通費 | 6ヶ月分をまとめて一括で支給 |
退職金 | 退職時の基本給×勤続年数(退職事由により増減あり) |
もっと給料が高い施設も安い施設もあります。
私の職場は大規模かつ自立の方も要介護の方もおられる有料老人ホーム。
看護師の業務はかなり幅広く、正直言って大変です。
でもコスパはいいと思ってます♬
【施設看護師の休日】仕組みと注意点は?
看護師の平均年間休日数は約118日です。
休日数の内訳で確認すべきは『有給休暇を含まない状態で年間休日が118日前後か』です。
施設は大きな病院と比較すると、休日などの福利厚生がやや見劣りするのが現状です。
しかし業務負担は病院よりかなり軽いです。
休日などがやや少なめでも、コスパが良い職場は見つかります。
たくさんある施設の中から、あなたに必要な休日を満たせる職場を探しましょう!
休日・休暇の概要
『年間休日120日』『完全週休2日制』これを聞いてあなたはその内訳をイメージできますか?
看護師の休日の制度は職場により様々なパターンがあり、複雑です。
転職先の休日の仕組みを理解することで、「こんなはずじゃなかった」という結果を避けられます。
休みに関する言葉は色々とありますが、定義や内訳を理解している人は少ないかも知れません。
休みの規定について理解し、転職先の規定の確認につなげましょうね。
参考:一般的な企業の年間休日数128日(例)
128日=土日104日+祝日16日+GW2日(祝日以外)+お盆3日+年末年始3日(祝日以外)
加えて令和元年度から推奨されている働き方改革(有給休暇5日を必ず取得)を適用している会社がほとんど。
128日+5日(働き方改革)=133日
つまり一般的な企業の年間の休みは最低でも133日確保できています。
大学病院や公立病院でカバーされているのは土日104日+祝日16日(年間休日120日)の部分です。
施設看護師の平均休日
看護師の平均年間休日数は118日です。
上記の数値には大学病院・公立病院などの福利厚生が充実した職場が含まれます。
施設の運営母体は医療福祉法人が多いため、施設看護師の平均年間休日数は118日以下と予測します。
※施設看護師に限定した休日数のデータは見つけられませんでした
しかしベースとなる休みが少なくても、コスパのいい職場に出会えます。
有給休暇を取得しやすい職場・業務がゆるやかな職場があるからです。
参考:公益社団法人 日本看護協会「平成29年度看護職のWLBインデックス調査」 / 「労働に関するよくあるご質問」 / 厚生労働省「平成29年就労条件総合調査の概況」
4週8休の意味
『4週8休』と聞いて「土日分の休みね。じゃあ普通に休みが貰える職場なんだ」と捉えがちです。
しかし注意して下さい。
祝日の数を完全にスルーした休日設定の可能性があります。
そうなると年間休日104日(土日分の休み)。
労働基準法の最低ラインは年間休日105日。
※最低ラインをクリアするために元旦などを「休日」と設定し合計105日とすることも
だから休日数の確認は内訳が重要なんです!
105日+有給5日(働き方改革)を足しても110日。
給料設定に見合っているか評価して下さいね。
好ましいのは4週8休+祝日という休日設定。
実際の休みは土日や祝日の休みをスライドすることが多いです。
完全週休2日制
『完全週休2日制』の年間休日数は、4週8休と同じです。
なのに別の表現をしているのは以下の使い分けです。
- 完全週休2日制:1週間のうちに必ず2回の休みがある
- 4週8休:4週のうちに8回の休みがある。休みが1回だけの週もある。その埋め合わせに他の週に3回の休みを設定できる
つまり看護師に適用する場合は4週8休が多いということ。
ブログ管理人の休日
私の職場は有料老人ホームです。大手企業系列(子会社)が運営しています。
有給休暇は働き方改革の5日以外にも取得できます。
連休は1週間程度可能で趣味の旅行も楽しめるんです。
大きい病院じゃなくても良い条件はあります。
ぜひ情報収集を!
【転職で失敗しないために】転職サイトの活用で各種規定を把握しよう
転職後に「こんなハズじゃなかった!」とならないために、事前に給料や休日の条件をしっかり確認することは欠かせません。
だけど求人票はざっくりとしか書いてないし、自分で問い合わせたり面接で質問するのってハードルが高いです。
そこで転職サイトの活用をおすすめします。
自分じゃ訊きにくいをことを転職のプロにしっかり訊いてもらいましょう!
転職のプロに規定を確認してもらい、良い転職を
転職で失敗しないためには給料や休日の規定はしっかり確認すべきです。
でも自分で確認するのは何かと手間取ります。
細かいことまでどうやって訊けばいい?
以下の手順で転職サイトを活用して、ストレスフリーで必要事項の確認を済ませましょう。
転職サイトによって求人が違います。
複数の登録がおすすめ。とりあえずは2社。
詳しい情報はこちらをご参照下さい。
どの会社もLINEやメールでやり取り可能です。
看護師転職サイトおすすめ5選 ※このブログの他記事にリンクします
どちらの会社もLINEやメールでやり取り可能です。
登録時に「電話はすぐ出られないことがあるので、求人紹介はLINEかメールで」と依頼しましょう。
\ わずか30秒!簡単登録 /
/ すべてのサポートが完全無料 \
\ 転職サポートブックがもらえる /
/ 寄り添ったヒアリングで求人紹介 \
電話や面談はじっくりは話す必要がある時だけ。
自分のペースで無駄なく転職活動しましょうね!
私がこの記事で最もお伝えしたいことです。
「思ったより給料が安い」「思ったより休みが少ない」という結果は悲しいですよね。
そのためには転職のプロによる正確な情報収集をしてもらいましょう!
便利なシステムを活用して、より良い転職につなげて下さいね!
施設看護師への転職を詳しく解説しています ※このブログの別記事にリンクします